厄除けの寺 由加山蓮台寺 岡山県倉敷市
ルース先生はこの1月で88歳となりましたが、
N.Yのセントラルパークとハドソン川の間にある
27階のマンションで1人でお元気で暮らしております。
東日本大震災の翌日には
「みんな大丈夫か?
日本へ行ってチャリティー演奏会でもなんでもいたしますから」
というメールを頂きましたが、私のほうから何も働きかけもせずに、
あっという間に2年近く経ちました。
昨年10月、ニューヨークのハリケーン襲来の時に、
先生に安否を尋ねるメールを差し上げましたところ、
「台湾や日本の友人がケアしてくれているから大丈夫です」
という返事がすぐ返ってきました。
そして、翌日さらにメールで
「実は嵐で大停電の夜に私はベートーヴェンを弾いたのだが、
マンションの住民たちが手に懐中電灯を持って私の部屋に集まり、
みんなでピアノを聴きながら肩を寄せ合って
ハリケーンの恐怖をともに凌いだのですよ」
と教えてくださいました。
音楽家が果たすべき役割を、
88歳の現在でも身を持って示されておられるルース先生は、
やはりただ者ではないと改めて思い知らされました。
(三船文彰氏よりのお便りから)
<ルース・スレンチェスカ —Ruth Slenczynska—>
世界的ピアニスト。平成19年に由加山蓮台寺で行われた
「本尊御開扉」の結願日に客殿にて奉納演奏をしていただいた。
<三船文彰>
岡山在住の歯科医であり、名チェリスト。
三船氏のご紹介により由加山蓮台寺で
ルース女史や久保陽子女史などの名プレーヤーの演奏が実現した。
Liu Mifune Art Ensemble Records