厄除けの寺 由加山蓮台寺 岡山県倉敷市
たくさんの島々が浮かぶ瀬戸内海に緑あふれる森林と、雄大な自然を感じることができる岡山県。
観光スポットも多く、魅力あふれる建造物・史跡が盛りだくさんあります。
岡山県倉敷市にある由加山蓮台寺は、日本三大権現のひとつ、瑜伽大権現をお祀りし、厄難、災いを払う、厄除け祈祷を行っています。「厄除けの寺」として知られている由加山蓮台寺は、桜のシーズンになると境内は数千本の桜が咲き誇りピンク色に染まります。境内にある双樹満願桜は特に有名です。
お寺はご祈祷・ご参拝をするだけでなく、仏像・建物・庭園など見るべきポイントがたくさんあります。
お寺でしか経験できないこと・伝統的な行事も魅力のひとつです。
観光目的でお寺に行く際は、簡単な基礎知識を知っておくとより楽しむことができます。
例えば、みどころのひとつである仏像には様々な種類があり、大きく分けると如来・菩薩・明王・天部の4つに分類されます。それぞれ印と呼ばれる手の結び方、容姿、持ち物などで区別できるので注目してみてください。それから、建物と庭園をゆっくり鑑賞するのもおすすめです。建物や庭園にも時代別に様々な形がありますので実際に見て歴史を感じたり、桜や紅葉など季節毎に表情が変わる景観美を楽しんだりと一年中楽しめます。
標高300mの山頂にある由加山蓮台寺には、県の重要文化財に指定されている客殿があります。
客殿は、岡山県下最大級の木造建築で重厚な造りになっています。寛政年間に備前藩主池田侯が参拝に来られた際、宿泊・休憩する場所として建てられました。宮殿の中では円山応挙の最後の作品「竹鶏の図」を含む108面の障屏画や、豪華絢爛な「御成の間」を拝観できます。客殿では、精進料理をいただくこともできますので、四季折々の逸品膳をゆっくりとご堪能ください。
また、客殿の奥には斜面を利用した優美な庭園が広がり、四季折々の美しい木々や草花もお楽しみいただけます。300年前の雰囲気をゆっくりと感じていただける場所なので、いつ訪れても心が和みホッと癒されます。
由加山蓮台寺では、毎月(1月を除く)1日に行う「おついたち祭」、喧騒を離れて心静に般若心経を書写し、家内安全・身体健全を念じ、御仏にお供えする「写経奉納会」など、いろいろな年間行事もあります。お寺での体験は、自分自身を見つめ直し、心と身体をリフレッシュすることができます。
岡山へ訪れた際は、ぜひ由加山蓮台寺へお越しください。一年を通して様々な行事が楽しめる他、写経や法話の聴聞などお寺ならではの体験も可能です。また、観音堂に永代供養のお位牌をお祀りいただけますので、先祖の供養が充分にできないとお悩みでしたらお気軽にご相談ください。